- 効率よくアイデアを出したい人
- なかなかいいアイデアが出せない人
- 集団でアイデア出しをやっている人。
この記事を読めば、集団でアイデアを出し合うデメリットを理解することができます。
皆さんは、アイデアを出すときに一人で考えますか?それとも集団で出しますか?
集団で出すという皆さんにさらに質問ですが、ブレインストーミングというアイデア出しのテクニックを使っていませんか?
もし使っているのであれば、やめたほうがいいです。
なぜなら、ブレインストーミングは人が集まるほど非効率になるということがわかっているからです。
ということで、今回は「実はブレインストーミングは効率が悪いよ!」という話をしていきたいと思います!
【悲報】ブレストは意味ない!?人が集まるほど創造性が下がる理由

ブレインストーミングの罠を紹介します。
本記事の内容はこちら
- ブレインストーミングとは?(ルールとメリット)
- ブレインストーミングは創造性を下げる!?
- 効率的なアイデアの出し方とは?
本記事は以下の参考文献を基に書いています。
意味ないけどブレストのやり方
そもそもですが、皆さんはブレインストーミングって知ってますか?
アメリカのオズボーンによって開発されたアイデア出しのテクニックなんですが、平たく言うと複数人でひたすらアイデアを出し合うことを言います。
そして、ブレインストーミングがただのアイデア出しと違い、4つのルールが設けられています。
- 頭に浮かんだことをそのまま出す
- 他人の意見に批判や評価をしない
- 質より量を重視する
- 他者のアイデアを組み合わせる
つまり、ブレインストーミングを導入すると、他人のアイデアを一切否定しないというルールを設けることでみんなが意見を言いやすい空気になるということです。
皆さんも、会議で複数人集まったとしても意見を出すのは少数で、多数派話を聞くだけという状況を目にしたことがあると思います。そして、意見を出せない側になったことをあると思います。
ブレインストーミングはそういう状況を防いでくれるわけですねー
これだけだといい感じがします。
意味ないけどブレストのメリット
ブレインストーミングは以下のようなメリットがあると考えられています。
①奇抜な発想を妨げない。
②全員が同じ立場で物事を考えられる。
③ゲーム性が加わる。
④組み合わせにより発想が生まれやすくなる。
⑤ルールを容易に理解できる。
皆さんが意見を言えなくなるのは他の人に自分の意見を批判されるのが怖いからですよね。ブレインストーミングであれば、思いついたことを残さず言えますし、上司・部下関係なくアイデアを出すことができます。
開発したオズボーンによると、一人で行うより2倍のアイデアを生むそう。
アメリカのある調査でも、アンケートに答えた80%の大学生は一人で考えるよりもブレインストーミングの方が効果的だと考えているということがわかっています。
確かに、一人で考えるより複数人で考えたほうが効率がいい感じがしますよね。
ここまで聞いてると、ブレインストーミングって効率よさそう!って思いません?笑
しかし、ブレインストーミングには罠があります。
ブレストは創造性を下げるから意味ない

ここまで、ブレインストーミングのルールや一般的に考えられているメリットについて紹介しました。
ブレインストーミングって効率よさそうじゃん!って思った人も多いと思います。しかし、実はブレインストーミングはアイデア出しに関しては効率が悪いんです。
なぜなら、人は人数が増えるとサボるからです。
結局サボるからブレストは意味ない
ブレインストーミングは複数人で行います。だから、一人で考えるよりも10人で考えたほうがいっぱいアイデアが浮かんできそうですよね。
一人で10個アイデアが思い浮かぶとしたら、単純計算で100個のアイデアが生まれます。
しかし、ブレインストーミングはこんなにうまくいきません。一人で10個のアイデアを考えられる人はブレインストーミングになると10個のアイデアを考えることができなくなります。
人は人数が増えるほど力を抜く生き物だからです。
人数が増えると力を抜く(例:綱引き)
フランスの農業技術の教授であるリンゲルマンは、集団と個人で力の入り方がどのように変わるのかを調べました。
綱引きを一人で引く場合の力を100%とすると
2人の場合 93%の力
3人の場合 85%の力
4人の場合 77%の力
5人の場合 70%の力
6人の場合 63%の力
7人の場合 56%の力
8人の場合 49%の力
このように、人数が増えるほど一人の力が減っていきます。
つまり、集団で作業すると一人当たりのパフォーマンスが低下するということです。
このような、一人で作業するよりも集団で作業をする場合の方が一人の努力量が低下する現象を社会的手抜きといいます。
アイデア出しでも手を抜く
先ほどは綱引きの力の入れ方を紹介しましたが、社会的手抜きはアイデア出しでも起こります。
ある研究では、ブレインストーミングを行った集団よりも単独でアイデアを考えた集団のほうが
- 創造性が高く
- アイデアの総数も多い
ということがわかっています。
つまり、複数人でブレインストーミングをやるよりも、一人で考えたほうがクリエイティブなアイデアが浮かぶし、アイデアの数も多くなるということです。
ブレインストーミングの惨敗ですね笑
そしてさらに、ブレインストーミングの集団は人数が増えれば増えるほど成果が悪くなるということもわかっています。
もうブレインストーミングはやめましょう。
みんなが力を抜くからブレインストーミングは非効率。
ブレストは意味ないので

ここまで、人は人数が増えるほど努力をしなくなる生き物だから、ブレインストーミングは意味がないよという話をしてきました。
それでは、集団で効率よくアイデアを創造するためにはどうすればいいのでしょうか。
意味ないブレストよりも効果的な方法
効率の良いアイデア出しは以下のように行います。
- 一人でアイデアを出しまくる。
- 一人ずつ考えたアイデアを集める。
- アイデアを組み合わせて新しいアイデアを考える。
順番に説明します。
①一人でアイデアを考える。
まず、一人でアイデアをひたすら考えてみましょう。
会議はみんなでアイデアを考えながら話すというのが基本ですが、さっきも言ったように人が多いほどアイデアは創造性を失って数が減ります。
そこで、一人ずつアイデアを考える時間を設けましょう。
アイデアを考える時間をしっかりとって各々で考えます。これにより、アイデア出しの社会的手抜きを防ぎます。
②一人ずつ考えたアイデアを集める。
そして、一人ずつで考えたアイデアを集めましょう。
ここでは、ブレインストーミングのルールと同じく他人の意見を批判してはいけません。アイデアに関する記事でも書きましたが、アイデアを出す秘訣は思いついたアイデアを捨てないことです。
それぞれが考えたアイデアを尊重するようにしましょう。
③アイデアを組み合わせて新しいアイデアを生み出す。
ここにきてようやく複数人のメリットを発揮します。
一人一人で考えているので、
- 創造性が高い
- 量が多い
アイデアが集まっていると思います。
そして、新しいアイデアは既存のアイデアと既存のアイデアの掛け算によって生むことができます。
一人で10個考えてもアイデアはなかなか広がりませんが、10人が10個のアイデアを出すと組み合わせの数は格段に多くなります。
会議が本領を発揮するのはここです。
複数で集まるメリットをちゃんと生かすことができれば、効率の良いアイデア会議になること間違いなしです。
アイデア出しは、一人で考え・アイデアを集め・組み合わせる
ブレストは意味ないまとめ

今回は、ブレインストーミングは意味がないよ!という話と、効果的なアイデア出しとは?という話をしてきました!
復習します。
人数が増えるほど人は手を抜くから。
各々が一人で考えてから会議に移る。
皆さんも周りに人がいる時に手を抜いた経験があると思います。
みんながいると自分は頑張らなくていいやと思ってしまうことがあると思います。常に全力で生きていると思っている人も無意識にそうなっています。
「人間は人数が増えるとサボる生き物だ」と認識をしておけば、これからの相手への言動や自分の努力の仕方が変わると思うので、ぜひ頭の片隅に入れておいてください!笑
皆さんの人生に少しでも変化があれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます!