いきなりですが、僕はお笑いが好きです。
劇場は二回しか足を運んだことがないので「にわかかよ。」と思われるかもしれませんが、全校生徒の前で3回漫才したことがあると言えば、どれくらい僕がお笑い好きかを理解していただけると思います笑
お笑いを見るのも大好きですし、また漫才をやりたいなという気持ちもあります笑
そんな僕みたいなお笑いファン必読の本を最近買いましたので紹介したいと思います!
『言い訳』
ナイツ塙さんの『言い訳』です。
この本には、塙さんの漫才観やM-1への思いが語られています。
しかも、塙さんは挑戦者としてだけでなく審査員としてのM-1も経験されているので、非常に興味深い視点で書かれています。
今回は、『言い訳』で感動した箇所を引用したいと思います。
オードリーはジャズ
塙さんいわく、オードリーさんの漫才はジャズみたいなものだそう。
オードリーさんは、ナイツが決勝に進出した2008年のM-1で敗者復活から勝ち上がり、予選を1位で勝ち抜き、最終決戦で2位の成績を残しました。(1位NONSTYLE 3位ナイツ)
ズレ漫才を特徴としていて、若林さんが普通の話をしているときに春日さんが噛み合わない話をするというものです。
このズレ漫才を、自由で予定調和を嫌う漫才でジャズのようだと塙さんは言っています。
登場がジャズ
それは漫才の登場からでした。
普通の漫才は、「はいどーもー」と二人が同時にマイクへ向かうわけですが、オードリーさんは、若林さんが前を行き春日さんがゆっくり登場するのがいつも通りです。
楽譜通りにきれいに入らないこともあるのがジャズなので、このオードリーさんの登場もまさにジャズです。
盛り上げもジャズ
でしかも、ジャズのクライマックスはアドリブらしいのですが、M-1でオードリーさんの漫才で一番受けたのもアドリブだったんです。
春日さんは1本目のネタの終盤でセリフを噛みました。
一般的には漫才で噛んだらお客さんが「あっ噛んだ」と変な空気になってしまうのですが、オードリーさんの場合は若林さんが素早く「噛んでんじゃねえよ!」と突っ込むと大爆笑に変わりました。
不調和な漫才だからこそ失敗も笑いに変えられたということです。
塙さんはズレ漫才を世紀の大発見とまで言っていました。
言い訳を読んでM-1を見返してみた。
そもそも、漫才を音楽のジャンルで例えるということに驚きましたし、オードリーさんのズレ漫才が登場から始まっているという視点に感動しました。
オードリーさんの漫才がジャズだなんて考えもしなかったです笑
塙さんの解説を読んで、もう一度2008年のM-1を予選のNONSTYLEから見直したんですが、確かに春日さんが噛んだところは爆笑になってましたし、大竹まことさんはそれを噛んで面白いなんてどういうことだと絶賛されてました。
塙さんの視点が加わったことによって新鮮な気持ちで見ることができました笑
解説されている芸人が最高
この本には、オードリーさんだけでなく色々なコンビの漫才が解説されています。
例えば、2007年に優勝したサンドウィッチマンさんや、ノリボケ漫才を発明したハライチさん、2018年に衝撃的な漫才を披露したトムブラウンさんなど、ファンにはたまらない人たちの漫才が塙さん視点で解説してあります。
僕がお笑い好きなだけかもしれませんが、本当にどこを読んでも興味深いといっても過言ではないです笑
お笑いファンの方はぜひ一読してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
推薦図書
『言い訳』(ナイツ塙宣之 聞き手 中村計)