- 周りに自分が賢いと勘違いしている人がいる。
- 自分は頭がいいのでは?と思った。
- ダニング・クルーガー効果について知りたい!
この記事を読めば、自分が賢いと勘違いすることの危険さと勘違いしないための考え方を理解することができます。
皆さんは自分のことを賢いと思いますか?
表向きでは「いいえ。」だと答えても、心の中で「はい。」と答えた人がいるかもしれませんね笑
はたまた、自分のこと賢いって勘違いしてるなーって思う人が周りにいるかもしれません。
そんな皆さんに衝撃の事実がございます。
なんと自分が賢いと勘違いしている人ほど、実は無知であるということが分かっています。
本記事の内容はこちら!
- 自分が賢いと思っている人ほど無知である理由とは
- 自分が賢いと思っている人にならないために
以下の参考文献を基に書いています。
自分は賢いと思っている人ほど無知な理由

残念ながら、自分が賢いと思っている人ほど無知です。
なぜなら、ダニングとクルーガーの実験によって、知識が欠けている人ほど自分が無知であることを全く理解していないということが明らかになっているからです。
自分は賢いと思っている人ほど無知である
コーネル大学の心理学教授デヴィット・ダニングとジャスティン・クルーガーは心理学を学ぶ学生を対象にテストを行いました。
その後、学生に自分で自分の得点を予想してもらい、他の学生よりもどのくらいできたかを自己評価してもらいました。
その結果、以下のようなことがわかりました。
- 最下位に近い得点を取った学生たちは、自分が他の3分の2の学生よりも優れていると予測
- 高い得点を取った学生たちは自分の能力を正確に認識している
- 最も高い得点を取ったグループは、自分の能力を若干低く見積もる
ということが明らかになりました。
つまり、無知だった人ほど自分の無知に気づいていないということです。これをダニング・クルーガー効果と言います。
恐ろしいですよね。もし自分は物知りだと思っている人がいれば要注意ですね笑
自分は賢いと思っている人ほど頑固
そしてさらに、無知な人ほど誤った考え方を変えにくいということもわかっています。
コロラド大学のフィリップ・ファーンバック教授の研究では、遺伝子組み換え食品に反対している人たちはどんな人たちなのかということを調べました。
なぜこのような研究が行われたのかと言いますと、遺伝子組み換え食品は安全性が証明されつつあるにも関わらず、ずっと反対し続ける人がいるからです。
事実を受け入れない人たちはどのような人たちなのかを調べたということです。
2500人以上の男女に遺伝子組み換え食品に関するアンケートを行いました。そして、科学的基礎知識を問うテストを行いました。
その結果、遺伝子組み換えに反対する人ほど科学的知識がなかったということがわかりました。
さらに、遺伝子組み換え反対派の人ほど自分から正しい情報を積極的に探さない正しい情報を伝えると反対する気持ちが強くなるということも判明しました。
つまり、自分が賢いと勘違いしている人ほど、実は無知で、そのくせ頑固だということです。
非常にやっかいですね笑
無知な人は、自分の無知に気づかず頑固である。
自分は賢いと思っている人にならないために

皆さんはこんな人に対してどのような印象を持ちますか?
- 自分は賢いと思って知識を引け散らかす人
- 事実を受け入れず間違った知識を押し付ける人
- 新しいこと学ぼうとしない人
個人的な話ですが、僕はこんな大人にはなりたくないと思っています。
読んでくださっている人の中には、同じように感じた人もいるかと思います。
ということでここからは、いつまでも頭を柔軟に学び続けられる人になるための考え方を共有したいと思います!
自分は賢いと思っている人にならない
当たり前の話ですが、自分は賢いと勘違いしないようにすればこのダニング・クルーガー効果は防ぐことができます。
でも、そんなこと誰でもわかりますので一歩踏み込んで説明しますね。
知的謙遜
自分が賢いと勘違いしないためにも、皆さんには知的謙遜という考え方を常に持つことをオススメします。
知的謙遜とは、自分が持つ知識や情報の範囲を把握して、自分が何を知らないことを正しく把握しようとする姿勢のことを指します。
ソクラテスの【無知の知】に近い概念ですね。
世界のトップであるGoogleでは、人材を採用するときに最も重要視している能力の一つが知的謙遜だとされています。
具体的には、どんなに勉強をしようがどんなに経験をしようが、自分にはまだまだ知らないことがあるという考え方をすればいいというわけです。
自分はまだまだだと思うことで、多くの情報を周りから取り込もうとしますし成長することができます。
僕はポンコツなので
知的謙遜とは少し離れるかもしれませんが、僕は「自分はポンコツなので」を口癖にしています。
なぜなら、自分はポンコツだと認識することで努力できるようになるからです笑
僕は多くの人よりもセンスや才能がありません。そんなポンコツである自分が結果を出すためには、必然的に努力が必要になりますよね。
すると、怠けようと思ったときでも自分はポンコツやから努力しよと思うようになりました。
もうすでに自分には能力があると思ってしまうと、人は努力をやめてしまうと思います。
目標とする姿があって、現状と理想のギャップを埋めるために努力しますよね。
そんな時に、自分はポンコツであると考えることで目標との差を再確認することができます。
確かに、一時期はポンコツな自分が嫌いで仕方がありませんでした。それで病んだときもあります。

しかし、自分はポンコツであると認識できるようになってからは、着実にコツコツ努力できる人に近づけるようになったと思います。
自分はポンコツであるという姿勢をオススメするわけではありませんが、自分はまだまだ知らないことがあると考える知的謙遜はぜひ取り入れてみてください!
【知的謙遜】…自分にはまだまだ知らないことがたくさんあるという姿勢。
自分は賢いと思っている人まとめ

今回は、自分が賢いと勘違いする人は実は無知であるという話と、知的謙遜の姿勢が大事だよ!という話をしました!
復習します。
無知な人ほど自分の無知に気づかないから。
自分はまだまだ無知であるという知的謙遜の姿勢でいよう。
なんかちょっと辛口な記事になってしまいましたが、謙虚に学び続けることが大事だということです。
僕は、理想とする人にはまだまだ近づいていませんし、ポンコツなのでこれからも着実に努力をしていきたいと思います!
皆さんも知的謙遜とともにコツコツ努力できることを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!